ダウンロードの基準って何?

私的録音録画小委員会:「ダウンロード違法化」不可避に - ITmedia NEWS
ダウンロード違法化が不可避らしいですが、正直この記事を読んでて何がしたいのかよくわかりません。
著作権の権利者ばかりを主張して、利便性をなくそうとしているようにしか見えない。
権利を主張したいのかもしれないけど、主張ばかりする前にユーザの側に立った対策でもしたのだろうか。
例えば、レディオヘッドが行った買い手が価格を決める新手法からもわかるように、消費者も本当にいいと思うものにはちゃんと金を払おうとする。
今、違法ダウンロードされているものは、無料だからこそ聴くわけで、知らないけどためしに聴いてみようって人とかもいると思う。そして、本当にいいと思ったものを後でちゃんとお金を払って買ってるような人もいるだろう。
そういうことでネットがなかった時代にはありえなかった形での新しいファンとか顧客の獲得にもつながるんじゃないかとも思う。
このダウンロード違法化はそうゆう新しいファン獲得とかの可能性を奪うだろうし、AppleDRMフリーの楽曲配信を行ってるような世界の流れからも外れてるんじゃないかとも思う。


もちろん違法ダウンロードを擁護したいわけじゃないが、もうちょっと考えてほしい。
何よりダウンロードは違法でもストリーミング(キャッシュ)は合法ってどういうことだろう、つまり動画共有サイトとかでストリーミングを見るのは大丈夫で、キャッシュに残ってるのはいいけど、それをダウンロードしてはいけない。では、キャッシュに残っているのをキャッシュから移動したらどうなるのか・・・意味がわからない。
違法化とするのならせめてダウンロードの基準ってのをはっきり決めてほしい。
そうでなければ「ユーザーが著しく不安定な立場に置かれる、ということはない」という言葉の説得力がない。
合法サイトを簡単に見分けることができる仕組み作りを作るといっているが、その仕組みを作るほうがよっぽどお金を使うような気もするし、ITリテラシーの高い人から低い人まですべての人に周知させるなんて正直いって可能とは思えない。


このまま進めば、Youtubeニコニコ動画にどんどん人が集まって行くようになるのかな。
まぁそれも悪くはないけどね。